「焔薫の黒刃」スフィノー_include
属性補正
炎属性
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100%
水属性
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67%
風属性
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150%
光属性
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100%
闇属性
}
100%
モデル
ストーリー
スフィノー「あとはこれで煮込むだけっと……。」
スフィノー「……で、大丈夫?ホントにあってるかな……。」
メルク「スフィノーさん、調子はどうなのですよ?」
主人公「今日はスフィノーが手料理を振る舞ってくれるんだって?」
スフィノー「あ、2人とも!ちょうどいいところに!」
主人公「ちょうどいいところ?」
スフィノー「今、皆に振る舞う鍋料理を作ってるところなんだ。後は煮込むだけなんだけど……、……これであってる?」
メルク「みゅ、今回は初めてのレシピに挑戦してるのですね!」
スフィノー「ああ。材料の山菜は自分で採ってきたから自信があるんだけど、料理方法に関しては不安でさ。」
主人公「見た目もいいし、よさそうだけどな。」
スフィノー「ほんとか!?ありがとう!それじゃあ、これでしばらく煮てみる!」
主人公「とはいえ、俺も料理についてそう詳しくないんだけどさ。母さんが料理上手で、子どもの頃からそれを見てただけなんだよ。」
スフィノー「母さんって……、」
スフィノー「あ、そっか。主人公たちのところじゃ、生みの親が育てるんだったな。」
メルク「スフィノーさんのところではお母さんとはあまり会わないのです?」
スフィノー「会わないことはないけど、基本的には年齢が近い子たちと一緒に男の人たちのところで育てられるんだ。」
主人公「それじゃあ、パラティは幼馴染みたいなものか。パラティと同い年だったよな。」
スフィノー「へへへ、まあね。同い年の子がパラティしかいなかったから、よく遊びに連れまわしては叱られたなあ。」
メルク「みゅ、そうなのです?今はあんなに……、その、近づいただけで照れてるのです。」
スフィノー「それはその……、昔は男の子があんなにか弱い存在だなんて全然わかってなくてさ。唯一の同い年だし、外で一緒にあそびたかったんだ。」
スフィノー「でも、それでパラティが風邪をひいたことがあって……、遊びに連れ出すのはやめたんだ。それから関わることも少なくなって、気づいたら……、」
スフィノー「昔はどうしてあんな風にためらいなくてをつかめてたのかもわかんなくなってた。」
メルク「そんなことが……。寂しくなかったのですよ?」
スフィノー「寂しかったけど……、それより、ひどいことをしてたんだなって反省したなあ。」
スフィノー「女の方が男の子より力が強いし、嫌がってても抵抗できなかったのかもって。だからあたしは……、」
スフィノー「わっ、いけない!吹きこぼれてる!」
主人公「危ない危ない……、けど、おいしそうにできてるなあ。」
メルク「山菜の色も鮮やかなのですよ~!煮込む前に丁寧に盛り付けたのがつたわってくるのです!」
スフィノー「へへへ、よかった~!」
主人公「きっと紹介所のお姉さんたちも喜んでくれるよ。」
スフィノー「ありがとな、2人とも。」
メルク「みゅ?」
スフィノー「さっき、パラティがあたしのせいで風邪をひいて寝込んだことがあるって話しただろ?そのとき……、パラティのために何かがしたかったんだ。」
スフィノー「それで滋養強壮に効く薬湯を作ろうとして、でも、調合を間違えて毒にしちゃってさ。匂いがおかしいと思って飲んでみたら気絶してた。」
スフィノー「気づいたらパラティの隣で寝かされてて、あたしが作ったのは毒だったって教えられたよ。それで叱られた、そういうことは男に任せておけって。」
スフィノー「それから、薬師係の人が作った薬湯を飲んだパラティはしばらく寝込んだけど、ちゃんとよくなって……、結局、あたしはパラティのために何もできなかった。」
スフィノー「そんなこともあって……、いつのまにか、女のあたしが誰かのためにできることは、戦って守ることだけなんだなって思うようになってた。」
スフィノー「それこそが、あたしの誇りで、役目なんだって。」
スフィノー「だから、2人にはありがとって思ってる。うおーっを知れたこともそうだけど……、」
スフィノー「うまくできなくても、呆れないで何度も教えてくれて、誰かを喜ばせる方法は戦うだけじゃないんだって思い出させてくれたから。」
スフィノー「ま、今は戦って皆を守ることが1番だけどさ。」
メルク「スフィノーさん……。」
主人公「でも、今日はこの料理で皆、喜んでくれるよ。スフィノーが頑張って作ったこの鍋料理でさ。」
主人公「へへ、そうだといいなあ。」
主人公「よし!それじゃあもう夕飯時だし、皆のところにもっていくか!」
スフィノー「ああ!」
* * *
スフィノー「で、できたよ!」
紹介所のお姉さん「わあっ、山菜鍋!もしかして前に食べたいって言ったの覚えててくれたの?」
パン屋のおやじ「おっ、盛り付けもいいセンスだな!崩すのがもったいなくなっちまうぜ。」
村のお兄さん「うーん、いい匂いだ。この香草は探すのが大変だったろうに。こだわりを感じるな……!」
スフィノー「……。」
メルク「スフィノーさん!」
主人公「よかったな。」
スフィノー「へへ……。」
スフィノー「ああ!」
備考