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メルクストーリア - 癒術士と鈴のしらべ -攻略Wiki【メルスト攻略】

「一意懸糸の暉」カプナート_story

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<紹介所>

主人公「ダンスパーティー?」

カプナート「ああ。」

メルク「みゅみゅみゅ、ダンスパーティーというと、あのダンスパーティーなのです!? お城でお姫様と王子様が……のヤツなのですよ!?」

カプナート「お、お城……? いや、そこまで派手なものじゃない。娯楽みたいなもので……ほら、これが招待状だ。」

主人公「おぉ、招待状がおしゃれ……。」

メルク「飾っておいておきたいのですよ……。それで、そのダンスパーティーがどうかしたのです?」

カプナート「いや、お前達が行ったらどうかと思って。」

メルク「みゅ!?」

カプナート「実はパートナー必須のパーティーらしくてな。なら、お前達ならいいんじゃないかと思って……、」

主人公「いや、気持ちはありがたいけど、カプナートが行けばいいんじゃないか?」

カプナート「だから、パートナーが必須だって……。」

メルク「誘えばいいのですよ。」

カプナート「誰を。」

メルク&主人公「ヘキサルト。」

メルク「さんなのです。」

カプナート「ばっ……!」

カプナート「馬鹿かっ!? 何言ってるんだ!」

メルク「そんなにおかしなことを言ったつもりはないのですが……。」

主人公「俺たちが行くよりも自然だと思うぞ。」

カプナート「そ、それはそうだが……。」

主人公「誘いたくないのか?」

カプナート「そういうわけじゃ……!」

カプナート「ない、が……。」

カプナート「……。」

メルク「カプナートさん?」

カプナート「い、いいか! 笑うなよ!?」

メルク「は、はいなのです!」

カプナート「……ないんだ。」

メルク「みゅ?」

カプナート「女性の……、さ、さ……、誘い方が、わ、わからない……。」

主人公「な、なるほど……。」

カプナート「い、今まで誘いたい女性がいなかったんだ! しょうがないだろ!」

主人公「何も言ってないって!」

カプナート「そ、それはもちろん、ヘキサルトは誘いたいさ! だけど、どう誘えばいい? なんて言えば来てくれる?」

カプナート「そ、そうだ! そもそも来てくれるのか? あいつは今、議会と連携していて忙しいし、ダンスパーティーに出ている時間なんて……、」

メルク「カプナートさん!」

カプナート「はっ!」

メルク「ひとまず落ち着くのですよ。さぁ、お茶でも飲むのです。」

主人公「それ俺の。」

メルク「いいのです、カプナートさん? 私もダンスパーティーには詳しくはないのですが……、」

メルク「男の子に誘われて、嬉しくない女の子はあんまりいないのですよー!」

カプナート「……!」

主人公「そこは言い切ってやれよ。」

メルク「誘うという行動……。つまりそれは『あなたと一緒にいたい』と言っているのに他ならないのです。」

メルク「カプナートさんなら、そんな気持ちを伝えられて、どう思うのですよ!?」

カプナート「ひとまず予定を確認してから、受けるかを考える。それから相手が求めているのが友好なのか社交なのか……、」

メルク「真面目すぎなのですよー!」

メルク「ではスバリ、ヘキサルトさんに誘われたらどうなのです! 一緒に遊びに行こうと言われたらどうなのですよー!?」

カプナート「ヘキサルトに……。」

カプナート「……。」

主人公「嬉しいのか。」

カプナート「何も言ってないだろう!」

主人公「言ったようなもんだろう……。」

カプナート「う、むむ……。」

カプナート「……嬉しいさ、もちろん。」

メルク「その嬉しい気持ちを、ヘキサルトさんにもおすそ分けするのですよ。」

カプナート「えっ?」

メルク「そう思えば、誘うのも少し楽しくなったりしないのです?」

カプナート「この気持ちを、おすそ分け……。」

カプナート「……。」

カプナート「感謝する、メルク。」

メルク「それじゃあ……!」

カプナート「ああ。」

カプナート「誘ってみるよ、ヘキサルトを。」


<機械の国 - ダンスパーティー会場>

カプナート(やめておけばよかった)

カプナート(待ってる間、吐きそうだ。ここにいる男性はこの吐き気をどう対処してるんだ? どうしてそんなに涼しい顔をしてられるんだ?)

カプナート(待て、落ち着け。冷静さを失っているぞ、僕)

カプナート(手紙は送った。承諾の返事が来た。今日までキャンセルの返事は来ていない。だから来る! あいつは必ず来てくれる!)

カプナート(……でも、その後はどうすればいい?)

カプナート(僕はちゃんと、あいつを楽しませてやれるのか? そもそも今回は、完全に僕の都合だ)

カプナート(これはあいつの負担になるんじゃないか? それじゃあ、誓いを早々に破ることになるんじゃ……!)

カプナート「あぁクソッ! 頭が沸騰しそうだ!」

「カプナート!」

カプナート「……! ヘキ……、」

ヘキサルト「とぉーう!」

カプナート「うごっ!」

ヘキサルト「えへへ、お待たせ~。」

カプナート「お、お前、いきなり飛びついてくるな!」

ヘキサルト「あっはっはっは、ごめんごめん! 顔を見たら嬉しくなっちゃってさー。」

カプナート「あ……。」

ヘキサルト「ん?」

ヘキサルト「ああ、この格好のこと? いやぁ、ダンスパーティーなら正装したほうがいいって、ハグルマが勧めてきてさー。」

ヘキサルト「最近ハグルマってば、な~んかお母さんみたいなんだよね。いたら、こんな感じだったのかなって。」

ヘキサルト「それよりどうだい? 似合うかい、旦那? 正直に言ってごらんよ~。」

カプナート「……。」

ヘキサルト「むむ? 私がかわいすぎて言葉も出ないのかな? ふぅむ、美しさは罪よのぉ。」

ヘキサルト「な~んてね! えへへへ! ごめん、ちょっとテンション高すぎだな私!?」

カプナート「……似合ってる。」

ヘキサルト「へ?」

カプナート「綺麗だ、ヘキサルト。」

ヘキサルト「あ……う。」

カプナート「……。」

カプナート「な、なんてな。」

ヘキサルト「えっ!?」

ヘキサルト「そ、そりゃないよ! というか、顔赤くしてたら説得力ないからね!」

カプナート「だ、誰が赤くなんかしてるか!」

ヘキサルト「この人だよ、この人! このほっぺの色は何色ですか~!」

ヘキサルト「うっわ柔らか!? モチモチじゃん!」

カプナート「モヒモヒふふは……!」

メアリローサ「はいはい、喧嘩しないでくださいな。」

カプナート「へはひほーははは!?」

メアリローサ「なーんにもあってないですわよ? 言いたいことはわかりますけど。」

メアリローサ「ヘキサルトさんとハグルマさんは、一応まだ設計議会の監視対象ですから。こうやって、私も同行させてもらっていますの。」

メアリローサ「お邪魔虫でごめんなさいね、ふふふ。」

カプナート「へ、変なことを言わないでください!」

メアリローサ「あら、ごめんあそばせ。」

メアリローサ「それよりほら、行かなくてよろしいのかしら? 音楽はもう始まっていましてよ?」

カプナート「あっ! くっ、こんなはずじゃ……。」

カプナート「えぇい! いくぞ、ヘキサルト!」

「あっ、ちょっと! やるならちゃんとエスコートしてよ!」

「や、やってるだろ!」

「手首じゃん! 連行する時のアレじゃん! 警吏時代の癖が抜けてないじゃーん! ……もう、ふふ!」

メアリローサ「ふふふ。あれが、あの二人らしさ……でしょうかね。」

ピラオロス「ぽぉおおお……。」


<時間経過>

ヘキサルト「ほっ、はっ! ととっ!?」

カプナート「あぶっ!? おい、少しは落ち着いて踊ったらどうなんだ!」

ヘキサルト「ごご、ごめん! ダンスなんて初めてで……! あはは! む、難しいな、これ!」

ヘキサルト「ふわぁあ!?」

カプナート「おまっ……! うわぁ!?」

ヘキサルト「……本当にごめん。」

カプナート「……とりあえずどいてくれ。」

ヘキサルト「はぁ……、面目ない。せっかく誘ってもらったのに、こんなでさ……。」

カプナート「こんな、はいつものことだろう。」

ヘキサルト「お手厳しい……。」

カプナート「……僕も、それを承知で誘ったんだ。」

ヘキサルト「えっ?」

カプナート「ほら立て。音楽は続いているぞ。」

ヘキサルト「あっ、ちょちょっ!」

ヘキサルト「ひゃわ! い、いいの? な、なんか注目されちゃってるけど!」

カプナート「知らん。」

ヘキサルト「し、知らんって……。」

カプナート「僕は、お前が素直に笑えているならそれでいい。」

ヘキサルト「え……。」

カプナート「……楽しいか、ヘキサルト。」

ヘキサルト「……。」

ヘキサルト「うん、楽しい。」

カプナート「そうか。」

カプナート「な、なぁ、ヘキサルト!」

ヘキサルト「んん! な、なんだぁ!」

カプナート「また誘うからな!」

ヘキサルト「へ……?」

カプナート「僕もな! 今、すごく楽しい!」

カプナート「お前といられることが嬉しい! お前も大事だが、僕はこの気持ちも蔑ろにしたくはない!」

カプナート「だから……また誘う!」

カプナート「でも、嫌なら断ってくれ! お前は僕に対して、そういうのも遠慮なしでいい!」

カプナート「僕は自分も楽しくありたい! そしてお前にも……心から同じ気持ちでいてほしいから。」

ヘキサルト「カプナート……。」

ヘキサルト「……すっごい見られてる。」

カプナート「し、知らん!」

ヘキサルト「だから顔真っ赤じゃ説得力ないって!」

ヘキサルト「……まぁ、でもっ!」

カプナート「うおっ!? だだ、だから急に飛びつくなって言ってるだろ!」

ヘキサルト「君が受け止めてくれるんだもん! それなら私は時計台からだって飛び降りてみせるさ!」

カプナート「……!」

ヘキサルト「えへへ~、それじゃあカプナート……、良ければ……ううん、絶対に。」

ヘキサルト「次も……、よろしくね!」

カプナート「……ああ!」

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ゲーム情報
タイトル メルクストーリア 癒術士と鐘の音色(ライン・ストラテジー)
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2014/02/18
    • Android
    • リリース日:2014/01/30
カテゴリ
ゲーム概要 あなたの心を感動で癒す温かなストーリーを、圧倒的ボリュームで送るRPG。 簡単操作ながら遊びつくせない程の遊びと物語の世界へ、今旅立とう!

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